合わせ包みの前に、準備
〈大切な紙取りについて〉
⏹️「紙取り」…
ファッションでいう型紙を作ることと同じ意味で、包む箱に合わせて紙のsizeを測りカットすることを言います。
きちんと「紙取り」をする事により、包み方も楽で、仕上がりも早くきれいにできます。
大きな紙から「紙取り」する場合…
①「小さな箱」を包む時は紙を縦方向に置き、縦から測ります
②「大きな箱」を包む時は紙を横方向に置き、周囲から測ります
〈周囲………箱の一周分+3~4cm〉
左側の紙を箱の右角に合わせる。
右側の紙は右角から3~4cm長く測り、余った分はカットする。
〈縦……箱の縦長さ+厚みの2/3 ×2 ※〉
※手前は高さの半分、奥は高さぴったり
で測ると便利です。
ただし、高さが5cm前後の箱。大きさは関係ありません。
厚みが5cmくらいの箱 |
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天地 箱の高さの2/3 ↓ (紙取り) 手前、箱の高さの1/2(半分) 奥、高さ一つ分 で測ると便利 |
ハンカチ箱のような薄いはこ |
天地、高さ+1cm ↓ (紙取り) 手前 箱の高さ+ 2cm 奥は高さぴったり |
高さ(厚み)が7cm以上の厚い箱 |
天地、高さ(厚み)+高さの1/2 + 1cm×2 (紙取り) 手前 箱の高さ+2cm 奥は高さ無し、で測ると測りやすくなります |
包む時は下記の名称で説明しますので
しっかり理解し覚えましょう。
「表」…箱の正面
「裏」…箱の裏側、正面の反対側
「天」…箱の上部
「地」…箱の下部
① 紙取りの出来た紙を横向きに置く。
箱は裏返しにして中央に置く。
② 紙の右端に幅1~2cmの
化粧折りをする。
※化粧折りの意味と役割
化粧折りをする事により………
♡切り口がきれいじゃないとき
カバーできる。
♡商品価値を高める
♡紙を開ける時、はがしやすい。
♡開ける時、紙で手を切るのを防げる
♡包む時持ちやすいため、
しっかりと包むことが出来る
③ 質問Q. 先に箱に被せるのは
左側? 右側? どちらでしょうか?
答えA. 右側、化粧折りをした方が先。
箱の裏側中央に合わせ、その後左側の紙を被せる。
④ セロテープ、または両面テープで
張り合わせる。
ラッピングコーディネーターテキストでは、両面テープを使った方法で張り合わせをしている。
「剥離紙」は一度に全部をはがさず、
先に1cmほどはがしてから、
順に少しずつ剥離紙をはがしながら
張り合わせると失敗が少ない。
⑤ 「天地」の包み方
合わせ目のある「裏側」から織り込む。
次に「左右」、最後に「表側」の紙を織り込む。
全て紙は箱の角に合わせ、隅は斜め
45度の三角形になるように、
しっかりと織り込むことが大切です。
最後は、3つの線が一つに交わる角に
合わせて化粧折りをして完成です。
⑥ 箱の向きを確認
「天地、表裏」箱の向きを確認します。
⏹️〈慶弔の包み分け〉
〈一般、慶事のギフト〉は、左右の紙を合わせる時、右側を上にして包む
〈弔事のギフト〉は、反対に左側を上にして包む。
ただし、紙を重ねない…ことから
化粧折りもしないことが一般的。
形が不定形、または大きいもの
重いもの、梱包用包装では化粧折りの
ように端を折り返し、2重にして包むと安定し、しっかりと包むことが出来るので
仕事で使う際は臨機応変に対応しましょう。
以下の画像は立方体の箱を包む時の
手順です。
お酒の箱、ワイングラス、グラス類
化粧品の箱、人形箱など、非常に用途の
多い箱です。
最後に裏を見て、右側の紙が上に重なっていることを確認、さらに天地を確認してください。
なお、リボンを掛ける時は、箱を正面、つまり表に向けてから行います。