色にはメッセージと力があります。
私たちが普段何気なく生活しているなかで
「色」を認識することはほとんどありません。
しかし「気付き」を持って周囲をみると実に
たくさんの色を見ていることに気付きます。
しかし1色だけを見るのはほとんど不可能で
私たちは同時に複数の色を見ていて、
生活のなかで考えや行動に多大な結びつきが
あることに改めて驚くのではないでしょうか…
「色の連想」とは…
何かを見たり、聞いたり、また考えることに
よって、それに関連がある出来事や経験などを
思い起こすことを言います。
あなたの周りにはどんな色がありますか?
自分で色のサンプルノートを作ってみましょう
知覚効果と色彩心理
以上のように連想には
「具体的な連想」と「抽象的な連想」と
2種類あります。
「抽象的な連想」は感情的な概念や以下のような
感覚的な概念などと結びつきさまざまな
イメージを作り出しています。
そこから読み取れるイメージや象徴性を分析し、
「商品開発」や「色彩計画」などに活かす
ことができます。
インテリアの色彩や商品の色決めは重要で、使う場所、用途、目的などに合わせた色使いは、売れ行きや人の感情を左右します。
もちろんラッピングをする際にも同様です。
参考にしながら上手に活用していきましょう!✨
色の連想 | 具体的な内容 |
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寒色、暖色、 中性色 色から受ける寒暖効果 | 皆さんも良く知っている暖かそうに感じる色と寒そうに見える色のことです。 ちなみに部屋のカーテンの色を「寒色系」にしたり、また「暖色系」に変えただけで温度感も変わる…と言われています。 (暖色)赤、橙、黄色 (寒色)青、青緑 (中性色)黄緑、緑、紫 |
膨張(進出)色と収縮(後退)色 | 洋服を着た時など特に気になるところです。太って見えないように黒に近い色を選んだこと…ありますか? □ 膨張して見える色…暖色系、高明度 代表的な色は白や黄色 □ 収縮して見える色…寒色系、低明度 代表的な色は黒や青 |
重い色 軽い色 色から受ける重量感 | ちなみに宅配便の段ボールをイメージしてみてください。黒い段ボールと白い段ボールではどのように感じますか? 重い色…黒に近い色、低明度 軽い色…白に近い色、高明度、低彩度 |
柔らかい色 硬い色 | 柔らかい色ではヒヨコの絵、青空に浮かぶ雲、赤ちゃんの服など柔らかそうなものは明るく白に近い、薄い色を思い浮かべると思いますが硬い色はどうでしょう? □高明度、低彩度 暖色系、明度差の近い配色 □低明度、寒色系、明度差が大きいコントラストのある配色 |
興奮、沈静色 | □暖色系、高彩度 赤は代表的な興奮色。 活気や賑わいを感じさせ、時間の経過を長く感じさせます。 □寒色系、低彩度、青系の色。 静けさや落ち着きを感じさせ、時間の経過を短く感じさせます。 |
派手な色、地味な色 | □派手な色…高彩度、純色に近い色 高彩度どうしの配色 多色配色 □地味な色…低彩度、灰みの色 低彩度どうしの配色 |
季節感 | 日本には四季があり、それぞれ美しい風景を思い浮かべることができます。 皆さんは四季をどのような色で表現しますか? 抽象的なイメージを色で表すことも出来ます。 ◇春………ピンク、若草色、クリーム色 ◇夏………青、白、オレンジ色 ◇秋………ブラウン、抹茶色、ワイン ◇冬………白、赤、緑、金色、銀色 など |
色の三属性 | 色を表すためには色相、明度、彩度が必要です。この3つを「色の三属性」と言います。 |
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色相 | 色味のこと。 赤、黄色、青など。 |
明度 | 明るさの度合い。 もっとも明るいのは白、もっとも暗いのは黒。 高明度とは白に近い色 低明度とは黒に近い色 |
彩度 | 赤や青、緑など色味の強さの度合い。 有彩色にしかない。 |
純色 | 白や黒を感じさせない強い色味をもつ色。顔料や染料で出せるもっとも鮮やかな色。 |